会社での困りごと分析シートを作成しました
こんにちは、ポンコツ会社員さざなみです。
ずいぶんご無沙汰になってしまったな!!
(といいますのもプライベートでいろいろありまして…それはまたの機会に)
さて今回は、会社での困りごとを整理して支援者や上司に情報共有できるツールを作成したので、それについてご紹介いたします。
えっとぉ、ツール自体はだいぶ前にできてたんですけどぉ、ブログにしたためていなかっただけでしてゴニョゴニョ
下記のgoogleDriveのリンクより、pdf版ないしエクセル版をダウンロードしてご利用ください。
※個人の利用を想定しております。作成者の許可なき改変や再配布を禁じます。
会社での困りごと分析シートについて
困りごと分析シート作成の狙い
困りごとの分析シートを作った狙いは3つあります。
1.当事者が会社で困っていることを整理する
2.当事者の困り具合を、支援者(OJTやジョブコーチ)と上司に正確に情報共有する
3.当事者に合った環境調整の方針を、当事者と会社側双方合意の上で立てる
では、早速記入の仕方について下記より解説します。
シートの記入の仕方
まず、困りごとの記入シートは2段階に分かれております。
(1)困りごとの記入シート(自由記入)
(2)分析シート(表)
はじめは(1)の困りごと記入シートに、自由に会社で困っていることを記入します。
自分で書きにくければ、ジョブコーチやOJTなどに自由にお話しして書記をお願いするのがよいと思います。困りごとが発生するときの状況やその時の感情など、今はとりあえず整理せずそのまま書いてOKです。
話す中で困りごとがいくつも出てきたら、都度番号を振っていきましょう。困りごとの数がいくつあるか把握するためです。
困りごとを出し切ったら、次は(2)状況分析シートにて情報を整理していきます。
まずは、(1)の困りごとのうち起こった事実と、その事実に対する自分の感情を分けて書いていきます(シート③)。
事実を書くときは、「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「どうした」をはっきりさせるとわかりやすいです。
ここまでの情報整理も自分でやりづらかったら、ジョブコーチやOJTなどに依頼して一緒に実施しましょう。意外と事実と自分の感情を客観視するのは難しいです。
事実と自分の感情を分離して書けたら、その問題を自己対処する方法と、会社側にお願いして環境調整してもらう方法を分けて記入していきます(シート④)。
ここも自分で方法を思いつきにくかったらジョブコーチやOJTなどに協力を依頼してください。
すべての困りごとに対して事実と主観の分類、自己対策と会社への環境調整事項を書き終えたら、困りごとの重要度を点数付けします(シート⑤)。
点数付けは下記の基準で実施します。
5:業務遂行に著しく支障が出ている。今すぐに解決したい。
4:業務遂行に支障が出ている。時間をかけても解決したい。
3:業務遂行に影響がある。解決すると業務効率が上がる。
2:業務遂行にほとんど影響はない。解決するのが望ましい。
1:業務遂行に影響はない。特に問題はない。
ここまで書き終えた状態で、次は上司に記入を依頼します。
上司が記入する箇所は2か所あります。
・会社側ができそうな支援(シート⑥)
・解決の優先度(シート⑦)
上司は、当事者から会社側にお願いされた環境調整が実施できるか返答するとともに、提案してきた環境調整以外の案があれば提示します。
優先度の点数付けは、下記の基準で実施します。
5:今すぐに対応可能。
4:部署内の調整が必要。1週間以内に対応可能の見通し。
3:部署内または関連部署との調整が必要。2週間以上時間がかかるが対応可能の見通し。
2:部署内または関連部署との調整が必要。まずは対応可能か協議する必要ある。
1:会社側では対応不可能。
ここまで書き終えた段階で資料を当事者と上司間で共有し、その内容について打ち合わせを実施していきます。
可能であればこの打ち合わせにはシート作成に携わったジョブコーチやOJTも参加するのがよいと考えられます。
ここまでが、ワークシート作成から活用までの流れです。
まとめ
ワークシート作成の流れをまとめると、(3)のようなフローチャートになります。
ワークシートを作成し、会社の人と共有することで、会社での困りごとが解決に向かうとよいですね。
余談
このワークシートを作成するきっかけは、下記のnoteです。
この記事にある入社後に合理的配慮を求めるためには?という一連の文章をワークシート化出来たらだいぶ自己分析と情報共有が楽ではないか?と思ったため、私なりのアレンジを加えて今回ワークシートを作成いたしました。
なかなか見ごたえのある記事ですので、ぜひご覧ください。
※本記事とワークシートでは合理的配慮という言葉をあえて使っておりません。
配慮ということばに誤解を招きやすいニュアンスがあると考えたためです。
そのあたりについてはまた別途記事を書いていきたいと思います。